SAM SANDERS

  • 2013年04月06日 (土)
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SAM SANDERS

当地デトロイトではポスト・バップのシーンを支える名サックス奏者として高く評価されたSam Sanders。唯一残されたアルバム『The Gift Of Love』(1983年)はブラックネス漂う音楽性でスピリチュアル・ジャズのシーンでも好まれてきた。しかし、今回発掘された1980年録音の未発表音源は予想を大きく裏切り、かつ大きく上回るものだった。ほとんどの曲でヴォーカルをフィーチャーした、ジャズ~フュージョン~ソウル~ファンクが高次元で融合した音楽性は、Oneness Of Jujuを思い起こさせる。スピリチュアル・フュージョン・ソウルとも呼びたい「Inner City Player」、男性ヴォーカルが歌う味わい深いワルツ「Loser」、ワウ・ギターがグルーヴ感を演出する「Funk’ed Up」、メロウでメランコリックな「Love’s Gain」、Sandersのサックスが心に沁みる美曲「Summer Mist」など、聴き所が満載。ジャズやレア・グルーヴはもちろん、ソウルやファンクのリスナーにもアピールするモダンな音楽性は、まさにミクスチュア・ミュージックの聖地、デトロイトが生んだ文化遺産である。

詳細情報
Title Mirror,Mirror
Artist/Author SAM SANDERS
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