どくしょかんそうぶん。

じめじめと暑い日が続いていますね。
この前の日食はみなさん見られましたか?

次々に皆既日食を拝みに南の島へ向かう友達、海外へ行く友達を指をくわえて見送りましたが、私はお店の合間にちらちらとゴミ袋越しに北條さんと「失明する〜〜」とかいいながら見てました笑。

皆既日食見れた友人曰く、おもらししそうなほど、感激らしい。
来年はイースター島、2012年にはオーストラリアで見れるらしい。私も死ぬまでにはなにがなんでも体感したいと思います☆
◎◎

灰色のつくりだす世界では、テレ•ビジョンや雑誌や広告に出てくるのは、圧倒的に「やせた若い女の子たち」でした。
けれど、実際の世の中には、「太った中年の女の人」や、「片足のない若い男の人」や、「背骨の曲がった、老いた男の人」など、いろいろな見かけの人たちがいるのです。

それなのに、看板から、テレ•ビジョンから、電車の中の広告から、人々の眼に飛び込んでくるのは、「やせた女の子たち」ばかりの、異常な世界でした。

毎日毎日、似たような「やせた若い女の子」ばかりを見せられると、「やせていない」「若くない」女の人たちは、自分の姿は、他の人たちに望まれてないような気がしました。

灰色の手下たちは、「そんなことを言ったて、人はやせた若い女の子を見るのが好きなんだよ。それが『美』なんだよ。昔から…。」などとこざかしいことをいって、人々を言いくるめようとしました。
けれど本当は、人は、年とった人の顔をじっと見たり、ころころと太ったひとの体つきを見たりするのが好きでした。

たとえば、「絵本の国」には、相撲という競技があって、その競技で一番観客が沸くのは、山のように大きな力士たちが、何十人も花道を入ってきて、土俵を取り囲む時でした。
子どもも老人も外国人も、太った体がずらりとならんだ壮観さに興奮して、「すごいね」「すばらしいですわねえ」「スゴイデスネ」と大きな拍手をおくるのでした。

あるいは、人は電車の中で他人の顔をじろじろ見て、「あの人の人相は…」と密かに考えたり「ああ、あのおばあさんは、連れている孫にそっくりだなあ」と観察したりするのがすきでした。

◎◎

小沢健二 うさぎ! より抜粋

友達にずっとまえにすすめられて最近になって読んだもの。

たくさんのまやかしの中で、大切なことを思い出してどきっとしました。。。
星の王子さまとも似たかんじがありました。

たいせつなことを忘れないでいたいと思います。

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写真は通勤道です。

はやくも栗のあかちゃん発見☆

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「うさぎ!」
ついに 読みましたですか、西田さん!

語彙の少なさから、じぶんがなかなか言葉にできない
こころのなかのモヤンモヤン。それが、
あの小説をよむと 
スコーーーーンとクリアになるんだよなあ。

灰色とうまくつきあいながら
おれたち ぐんぐんぐーーーん と ますーぐ 伸びよう。

>虹ババさん(ババは長のババです)
キョメントありがとうございます。
灰色と決別することはできなくとも、良きおつきあいして行きたいですね。
たいせつなことは見えないものですね。
ゆうてわからんかったら
たたいて下さい笑

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